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2012住宅ローンと1月欧州債務危機A


 住宅ローンマスターです。

 前回の続きです。

 2012年の1月。
 1月13日(日本時間14日早朝)発表。
 米格付け会社S&Pによる、欧州各国格付け見直し。

 その欧州債務危機への影響を、前回の記事で考えてみました。

 要約すれば、S&P格付け見直しを「市場は織込み済み」。

 それは確かにね。
 2011年末の12月初旬以降。
 S&Pがユーロ圏各国格付けの見直しを示唆して以来、ユーロ対円・ドルで下落開始。

 2012年に入り、1月13日の発表後。
 150ドル以上下げていたNYダウ平均株価も、あれよあれよと持ち直して。
 結局、40ドル台のマイナスで引けた。

 さあて。
 さて。

 「専門家」の方々。
 御意見を拝聴するに。
 2通りの考え方に、分けられる。

 ア) 今次のS&P格付け見直しの影響は、限定的。
 イ) 同格付け見直しが、更なる重大な債務危機を生む。

 ア)の根拠は。
  @ 米雇用統計に見られる如き、最近の米経済指標の改善傾向。
  A 中国など「新興国バブル」景気鎮静化による金融緩和、景気拡大期待。

 イ)の根拠。
  @ 仏国債格下げによる欧州安定基金(EFSF)の弱体懸念。
  A 伊国債とスペイン国債2段階格下げによる国債値下がり、保有銀行資本不安。
  B 国際金融協会(IIF)とギリシャ政府との債務減免協議の中断。


 短期的には、ですよ。
 13日のNY株式市場が見せたような、S&P格下げ発表後の株価反発。
 そして為替のユーロ買戻し、が「数日間」はあるでしょうよ。

 しかし。
 ヨーロッパの金融債務危機は、根が深い。

 つまりは、構造問題。
 通貨は統一しても、ユーロ圏各国の財政政策がバラバラだ。

 すなわち。
 通貨統一により、資金を「実力」より低金利で借り易くなった南欧国が借金を重ね。

 同じく通貨統一で、「実力」より安くなった通貨により独など輸出国が潤う。

 そして今や、ユーロ圏でドイツが「一人勝ち」状態。
 その欧州「盟主」と言えるドイツ。
 自分の与ってきた恩恵を全く棚に上げて、南欧国の財政規律遵守のみ声高に叫ぶ。

 欧州連合(EU)の金融監督当局を束ねる欧州銀行監督機構(EBA)。
 域内主要行へ、普通株など「狭義の中核的自己資本」比率を9%まで引上げ要請。
 その計画提出の締切りが今月1月の20日。
 EBAの見積もりでは、欧州全行で総額1147億ユーロの増資が必要。
 各行、保有するイタリアやスペインの国債の値下がりが資産を圧迫。
 そして、資本調達のコスト(金利)は上昇。
 銀行弱体化の悪循環です。

 私はね。
 2008年世界で一気に顕在した金融危機を想起してしまうのですよ。

 始まりは、米国発のサブプライム問題。
 その「危険」が囁かれた時。
 米国の経済「危機」は中国など新興国の「景気」が相殺する。
 そんな議論が、ありましたっけ。

 結局はね。
 そんな「新興国」も巻込んでの「世界同時恐慌」へと突進んだ「リーマンショック」。

 金融工学が生んだ金融派生(デリバティブ)商品が事態を深刻化させたのですがね。


 今次の欧州債務危機。
 欧州がコケれば、中国経済が深刻な打撃を蒙ります。
 中国最大の貿易相手が欧州ユーロ圏ですから。

 中国が躓けば、アジアがよろけそして米国が倒れる。
 中国そしてアジアの旺盛な消費が「世界」を支えている現状ですから。

 2012年。
 その前半で、欧州の「構造問題」が如何に解決の糸口を見出すか。
 或いは、底なし沼に落ち続けるのか。

 鍵を握る、ドイツの動き。

 ドイツが何時、重い腰を上げて自らの「利益」を削る行動に出るのか。

 具体的には、@欧州共同債発行とA欧州中央銀行(ECB)の国債購入ですか。
 これらを頭から却下して、財政規律を他国へ求めるばかりでは物事進展しない。

 ドイツが動くタイミング。
 欧州金融安定基金(EFSF)の格付けが見直される時なのか。
 EFSFの格付けは、現在最高位AAA(S&P)。
 その格付けが毀損すれば、欧州の金融保護ネットが壊滅的に揺らぎます。

 それを見て、独が自らの歩を改めるのか。

 その頃には、機を逸しているやも知れません。
 欧州の病膏肓にいる、という事態。

 私は、悲観的です。
 住宅ローン金利だけを見れば、「嬉しい」事態なのでしょうがね。
 日本国債。
 新発十年物国債利回り(長期金利)。
 13日の0.950%から、16日は0.940%ですよ。

 早晩、0.900%を割る勢い。
 住宅ローン、固定金利。
 2012年2月適用金利が、下げるでしょうねえ。

 しかし、世界の経済は。
 繰返しますが、私は悲観的ですよ。
 「楽観的」な見立ても、少なくないようですがね。

 それではまた、お会いしましょう。 
 



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