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住宅ローンリアル体験レポート2016

2010夏の住宅ローンとストレステスト

 住宅ローンマスターです。

 梅雨明け、その後の夏の流れの早いことよ。
 今日は、7月の25日(日曜日)。
 晴天続きの関東地方。
 連日の猛暑日よ。
 御高齢の方は、とくに熱中症そして脱水症状に御注意下さい。

 さて、2010年7月後半の25日。
 世界の経済状況や如何に。

 話題は、何と言っても23日(日本時間24日未明)発表ストレステスト。
 すなわち。
 欧州銀行監督委員会(CEBS)発表。
 欧州系金融機関91行の資産査定、これぞ人呼んで「ストレステスト」。

 先立つこと、1年と3ヶ月前。
 2009年の5月。
 米政府はリーマン・ショック後の米金融機関の経営体力を測るべく検査。
 景気の悪化などストレス(負荷)がかかった際に生ずる損失を計算した。
 それを、金融機関「ストレステスト」の嚆矢(さきがけ)とする。

 当時の検査対象は、米金融機関大手19行。
 うち10行に対して、計746億ドルの資本不足の恐れありと査定。
 当該金融行へ、増資を要求した。

 それが世界金融危機脱却に寄与したと評価されています。
 そして、2010年7月。
 先の「ギリシャ危機」が生んだ欧州経済の信用不安。
 欧州連合(EU)は、米に倣いストレステストを実施。
 欧州域内、各国金融機関の信用回復を狙った。

 さて。
 その結果や、如何に。

 ちなみに、米JPモルガン証券。 
 欧州銀行監督委員会(CEBS)に先立ち、7月上旬に「試算」を実施。
 欧州の上場銀行36行中の17行で、合計約400億ユーロ。
 日本円で約4.4兆円の資本積み増しを迫られると「査定」。
 加えて、非上場銀行を含めれば計1200億ユーロもの資本不足を予想。

 で、23日。
 「本番」ストレステスト、CEBSの査定結果は。

 蓋を開ければ、驚くなかれ。
 資本不足。
 つまり市場環境悪化時の自己資本比率6%以下との認定された銀行は。
 中堅以下の「弱小」行、その数たったの7行のみ。
 資本不足額たるや、合計35億ユーロ(約3900億円)。
 
 静観していた市場は有難くも、とんだ肩透かし。
 発表後のNY株式市場、ダウ平均株価は終値前日比で約102ドル上昇。
 ナスダック総合指数、前日比で同約1.04%高。
 約1ヵ月ぶりの高値。
 「ひとまず安心」の上昇引け、となりました。


 しかしねえ。
 日本経済新聞その他の「論評」を、待つまでもなく。
 今回の欧州行「ストレステスト」。
 査定基準の甘さと不透明さが、気になるところです。

 資産査定の「甘さ」がね。
 なかでも各国金融機関が保有する国債の、経済悪化時の査定額。
 この基準が、「寛容」に過ぎるのですよ。

 曰く、「ユーロ圏政府の債務不履行(デフォールト)は有得ない」。
 そんな前提による、CEBSのストレステスト。
 何となれば総額7500億ユーロものEUとIMFによる緊急融資制度。
 だから、ギリシャとて債務不履行の懸念はない。
 つまり、ユーロ圏各国のソブリンリスクを否定する勢いだ。

 すわ、金融危機。
 という事態に陥れば、世界の金融。
 危機は連鎖します。
 それが、今次の世界金融危機で得た教訓です。

 ギリシャの信用懸念が不安へと拡大する過程で、それは連鎖する。
 そして信用不安は、信用危機へ至るわけだ。
 そうなれば、7500億ユーロとて磐石とは言えない。
 それを、故意にだろうか、覆うかの如き今回の欧州行ストレステスト。
 だから、「不透明さ」が増す結果とも考えられる。

 しかし、同時に欧州金融当局の狙いは明らかだ。
 「余計な」不安を払拭すること。
 市場が不安なく、活発になることこそ「信用回復」の要諦。
 現実を厳しく査定することより、明るい未来を導くことこそ肝要だと。

 言うや、よし。
 しかして。
 今回、2010年7月の欧州銀行ストレステスト。
 自己資本不足額の市場予測、380億から750億ユーロだったのですよ。
 現実明らかにされた査定額の、実に10倍以上。
 これでは、いくら信用しろと言えども眉に唾を付けたくなる。


 ということで、2010年7月26日(月曜日)からの最終週。
 欧州金融機関ストレステストの結果を受けて上昇した前週末のNY市場。
 為替も軒並み、対円で上昇。
 ドル/円レート、前日比50銭の円安水準で87円40銭〜50銭。
 ユーロ/円、同比75銭の円安で112円80銭〜90銭。

 取り敢えずは、日経平均株価上昇して始まるだろう。
 そして、外国為替市場。
 円安傾向が継続。
 しかして、問題はそこからです。

 ストレステストで「露見」した、欧州金融当局の問題。
 「情報の小出し」そして「抜本対策の先送り」(日本経済新聞25日)。
 まさに、「日本のバブル崩壊後の90年代の状況に酷似している」(同)。

 2010年の世界経済。
 我が日本国の轍を踏むのか、否か。
 「停滞の20年ー失われた20年」の始まりなのか。

 米国と比べ、日本の株価の上値は更に重く。
 日経平均株価は10000円回復どころか、9000円を割る恐れもある。

 私は、今後の株価そして世界経済の回復に懐疑的です。
 悲観ばかりでも、いけないのですがね。
 米経済の「停滞」に加えて。
 欧州金融当局。
 「臭い物に蓋をする」かの様な、ストレステストと見えてしまう。

 翻り、日本の長期金利は1.065%。
 株価が下がれば、国債が買われ長期金利(新発十年物国債利回り)も下がる。
 住宅ローンに限れば、有難い流れであることよ。

 住宅ローン8月適用長期固定金利が楽しみだが。
 ソニー銀行などは、既に発表。
 9月適用金利は、一段と下げてくるのか。

 事務手数料が「保証料」と同水準で高いのが玉の瑕の住信SBIネット銀行。
 8月適用住宅ローン、キャンペーン優遇を更に打ち出すのか。

 いずれにしても2010年夏の住宅ローンシーン(なんて言葉はないけど)。
 私は、静観です。
 継続中。

 住宅ローンを今選ぶなら、変動金利を選択。
 迷いなし。
 住宅ローン変動金利、1%以下の時代ですから。

 額面で宣伝される金利優遇より、実際は更なるディスカウントが有得る昨今。
 恵まれる人が更に恵まれる、なんとも悔しい2010年。

 取り柄のない私は、暑くても住宅ローン研究を続けるしかありません。
 先が見えない、経済ですがね。
 いいえ、先が見えないからこその研究ですよ。

 それではまた、お会いしましょう。
  



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