住宅ローンマスターです。
2012年。
3月12日(月曜日)からの第3週。
メディアの論調は、円安基調の継続。
日経平均株価は、1万円超えは勿論高値圏を狙う動き。
NY株式、上値が重いものの高値継続。
あらあら。
気付けば、ユーロ危機は何処へやら。
世界的な景気復調か。
何と言ってもね。
大きいのが、円安。
対全通貨での円安の流れ、です。
中でも、ドル/円レート。
3月9日(金曜日)のNY時間。
ドル/円、82円60銭台をつけています。
2011年3月11日。
震災後の円の動きを追いますとね。
直前の10日まで。
ドル/円は、83円20銭台をつけていました。
そして11日は、約82円。
そして震災発生。
為替は、あろうことか円高へ一気に振れました。
次週の3月17日には、76円25銭をつけます。
ドル/円レート、82円から1週間と経たない間に76円へ。
海外投機筋と見られる、円買の動き。
生保各社が震災による保険金支払いに備え、外貨建て資産を売却するとの観測。
そんな「観測」に踊らされての、一方的な円高攻勢。
震災による日本の経済的打撃を見越しての円売り、では全くなく。
円高に振れたわけです。
そこで、世界が動きます。
日米欧の金融当局による、為替協調介入。
これには、投機筋も参った。
協調介入で、一気に為替相場が反転。
4月初旬の6日。
ドル/円は、85円中盤まで円安が進んだ。
その後は、比較的記憶に新しい気がします。
東北地方に集中していた部品下請け産業。
その被害の影響で、トヨタを始め日本の大手製造業の生産供給麻痺が伝えられて。
日本の株式市場の取引高が細り、主要産業株価が落ちていくなか。
為替市場、円がジリジリと値を上げていく展開。
何とも皮肉な「有事」のドル買いならぬ、円買い。
6月には、ドル/円レート80円台を割ろうかという趨勢。
そして、7月。
ギリシャに端を発した債務危機。
それが、ポルトガル、スペインそしてイタリアにまで波及。
イタリア国債の利回りが7%台へ達したことで、世界が震撼。
これとて、投機筋に「踊らされての」動きなのですが。
既に、7月段階でドルは対円で80円を突破。
ズルズルと円高が進行。
7月末に77円を割ると、日本金融当局は腹を据えた。
8月4日、日銀単独円売り介入。
76円98銭から、一気に80円22銭へ。
約3円の急騰。
しかし、単独介入の悲しさ。
4日後の8月8日には、76円40銭台まで下落。
その後、10月末まで再びの円高進行。
円高昂進は止まず、10月31日。
史上最高値のドル/円、75円32銭を付けます。
ええ。
この時のことは、私鮮明に憶えていますよ。
社内でも、噂がもちきりでね。
ディーリングルームさながらに、パソコンの画面を皆が注視していましたっけ。
10月31日、午前の何時頃でしたか。
10時台でしたかね。
8月に続く、日本金融当局による円売り介入。
80円台回復とまではいきませんでしたが。
79円台中盤まで円が売られましたよ。
東京時間を過ぎても、「不自然に」固定された対円ドルレート。
蓋を開けてみれば、日銀の10兆円規模の大型介入でした。
そんな「超大型」為替介入。
藁をも掴みたい日本の輸入産業から見れば、当然の「介入」でしたが。
やはり、その効果は長続きはしない。
数日で、78円を割れて。
11月半ばには、76円台へ。
その後、翌2012年の2月1日の76円割れ直前まで。
ドル/円は、78円中盤を越えることはありませんでした。
それが、ですよ。
図ったかのように、ドル/円レート。
2月1日に底を打つと、静かにドルの上昇開始。
そして、2月14日。
日銀は「追加緩和」を決定。
曰く、資産買入れ基金の10兆円増額。
そして、「インフレゴール」として、「消費者物価の前年比1%上昇」明示。
これが、効きました。
前月の1月。
米連邦準備制度理事会FRBは、長期的な物価目標として2%を明示していた。
これこそ、人呼んで「インフレターゲット」。
対して、我が日本銀行。
「2%以下のプラスで中心は1%程度」などと、極めて不鮮明な表現に終始。
「インフレ」への「目標」と解されることを嫌っていました。
それが、今回2月14日。
日銀金融政策決定会合後の表明は、ガラリと異なるものでしたよ。
インフレ「ゴール」と表現しているのは、ご愛嬌。
誰が見ても、「インフレ目標」であることは、明瞭です。
日本金融当局が、デフレ退治に本腰を入れたとのアナウンス。
すかさず、市場は好感。
現在、3月上旬までの日本株式市場そして為替市場。
株高と円安を生んでいます。
そうなるとね。
今まで、日本の経済指標に反応薄だった市場でしたが。
貿易統計(速報値)による2012年1月の日本貿易赤字。
そして同月の経常赤字。
実に3年ぶりの単月での経常赤字でしたが。
日銀白川総裁は、「定着するものではない」とコメントするも。
ボディーブローの如く、市場での「円」の価値を損なっていくようだ。
円安が進行。
本格的に円が、そして「日本」が売られていく時代の到来なのか。
消去法で買われてきた「避難」通貨の円でしたが。
貿易の赤字、経常赤字。
国の赤字(借金)は既に、先進国中「未曾有の」GDP比200%超え。
破滅への序章なのか、否か。
回復への手立てや、ありや。
予断を許さぬ2012年の経済状況。
注視するしか、ありません。
それではまた、お会いしましょう。